花粉症は漢方・カラー治療・生活指導で治療
花粉症は一般的な治療で症状が軽くなる方も多い一方で、薬を飲んでも十分よくならない方や、眠気などの副作用で困る方もおられます。
当診療所では、そのような花粉症の患者さんも治療しています。治療方針は他の疾患と同様で、漢方薬、カラー治療、生活指導を組み合わせて行い、症状に応じて西洋医学の薬である抗アレルギー薬などの処方もします。
症状を一時的に抑えるだけでなく、体質の改善を目指すのが当院の治療の特徴です。
花粉症でよく使う漢方薬「小青竜湯」
花粉症に対して、私がよく用いる漢方薬は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。
症状の出方や体質、とくに冷えの有無をみながら処方を考えます。
構成生薬:
- 麻黄(まおう)
- 芍薬(しゃくやく)
- 乾姜(かんきょう)
- 甘草(かんぞう)
- 桂皮(けいひ)
- 細辛(さいしん)
- 五味子(ごみし)
- 半夏(はんげ)
この中には、冷えをとる作用をもつ乾姜、細辛、桂皮が配合されています。
このため、身体の冷えがあるタイプの花粉症の方に、小青竜湯が適合しやすいと考えられます。
小青竜湯で改善した9歳女児の症例
9歳の女児の例です。
その年の2月下旬から、目のかゆみと鼻汁が出現しました。3月末に来院され、症状からアレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎と考えられました。カラー治療の反応も参考にし、スギ花粉への反応があると判断しました。
小青竜湯を生薬煎じ薬で処方したところ、1か月程でいったん症状は改善しましたが、その後も時々、軽度の目のかゆみや鼻汁が出現しました。そのため、計5か月間続けて服用してもらいました。
食生活では果物の多食がありましたので、冷えの原因と考えて控えてもらうよう指導しました。
その後は目や鼻の症状はなくなり、翌春からも花粉症状は出ませんでした。
このように、体質に合った治療によって翌年以降の症状軽減につながることがありますが、経過や必要な服用期間には個人差があります。
花粉症の体質改善で大切なこと
花粉症の体質改善では、アレルギー体質と冷え症の改善が大切です。
食事指導としては、特に甘いものや果物を常食しないようお話ししています。それらの摂り過ぎが冷え症の悪化につながるためです。
