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ナッツ類、特にくるみアレルギーが急増!!

「くるみ」のアレルギー表示が義務化

「3月9日」のタイトルで書いたブログ記事に「くるみ」の写真を載せましたが、偶然2023年3月9日にくるみに関するニュースがありました。消費者庁が食物アレルギーの表示にくるみを特定原材料へ追加し、加工食品への表示を義務付け同日から施行となったのです。約2年の経過措置が設けられ、完全施行は2025年4月1日となります

むきくるみ

近年、くるみアレルギーが急増

くるみのアレルギー表示が義務化された背景には、近年のくるみによるアレルギー症例の急増があります。概ね3年毎に実施されている、即時型食物アレルギーによる健康被害の全国実態調査において、原因食物の上位3品目は1位鶏卵、2位牛乳、3位小麦でした。しかし令和3年度(2021年度)の結果では、小麦に代わって3位がナッツ(木の実)類となり、その中でもくるみが最も多かった(全体の7.6%)のです。

注:この調査における即時型アレルギーの対象は、食物を摂取後60分以内に何らかの反応を認め、医療機関を受診した患者

グラフ:即時型食物アレルギーの原因
グラフ:木の実(ナッツ)類の症例数比率の推移

出典:消費者庁 令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査事業報告書 (pdfファイル)
(グラフは加工して作成)

食物アレルギーに関する表示~特定原材料と特定原材料に準ずるもの~

アレルゲンを含む食品の表示については、

  1. 食品表示法に基づく食品表示基準(2015年内閣府令)により特定原材料を定め、それを含む加工食品に表示を義務付ける
  2. 「食品表示基準について」(2015年消費者庁次長通知)により特定原材料に準ずるものを定め、表示を推奨

と定められています。

注:アレルゲンとは、アレルギー疾患を持っている人の抗体と特異的に反応する抗原。 一般には、そのアレルギー症状を引き起こす原因となる物質を言う。

近年増加しているナッツ類アレルギーを反映して、2023年3月にくるみが特定原材料に追加され、2024年3月には新たにマカダミアナッツが特定原材料に準ずるものとして追加されました(同時にまつたけが削除)。

加工食品のアレルギー表示の対象(2024年6月現在)

【特定原材料(表示義務):8品目】

えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

【特定原材料に準ずるもの(表示推奨):20品目】

アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、 やまいも、りんご、ゼラチン

※太字はナッツ類。落花生(ピーナッツ)はマメ科の食物でナッツ類ではありません。

特定原材料は、特にアレルギーの発症数、重篤度から表示する必要性が高いものです。

アレルギー表示の方法

容器包装された加工食品に特定原材料等が含まれている場合は、原材料名、添加物名それぞれに(○○を含む)と表示されます(原則は個別表示ですが、最後にまとめて表示する一括表示も認められています)。

瓶入りくるみスプレッドの原材料表示ラベル

この写真の場合、原材料名:植物油脂(国内製造)、くるみ、還元水飴、黒糖、脱脂粉乳、(一部に乳成分・くるみ・大豆を含む)と表示されていますが、(一部に乳成分・くるみ・大豆を含む)がアレルギー表示になります。

食物アレルギーの原因で、ナッツ類特にくるみが急増している理由ははっきり分かっていませんが、健康志向等による消費量の増加が要因の一つであると考えられています。

次回のブログでも、くるみアレルギーに関するトピックスを紹介します。

宮下

2024年6月8日

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